テラスやガーデンルーム、デッキを含む庭の外構工事の基礎知識

今回の記事では、洗濯物を外に干したいけど天気が気になる、
外に干したまま気にせず仕事や買い物などに出かけたい。

そんなことを考えると、家に庭にテラスやガーデンルームがなどが欲しくなるものです。

今回はそんなテラス、ガーデンルームについて説明していきたいと思います。

【目次】
(1)そもそもテラスとはどんなものか?
(2)テラスの主な種類と設置費用の目安
(3)ガーデンルームとは?
(4)ガーデンルームの主な種類と設置費用の目安
(5)デッキとは?
(6)デッキの主な種類と設置費用の目安
(7)設置の際に注意したい事

(1)そもそもテラスとはどんなものか?

テラスとは、建物の1階にあって地面よりも一段高くなっている
屋外のスペースの事をテラスと呼びます。テラスによっては屋根のあるもの、
ないものがあり、外靴のまま利用する庭の延長線上のものと言えます。

ウッドデッキと同じに見えますが、ウッドデッキは室内スペースと同じ高さで
作られるので居住スペースの延長線、テラスは屋外スペースの延長線上に
あるものと考えると分かりやすいです。混同しがちなので注意しましょう。

(2)テラスの主な種類と設置費用の目安

どんなテラスを設置するか考える際に重要なのが「何の為にテラスが必要か」を
明確にしておく必要があります。当社に相談に来られる方でも「洗濯物を外に干したい」
というご要望でテラスを設置したい方が一番多いので、洗濯物をベースに考えてみます。

・屋根と柱だけで設置できるテラス屋根

とりあえず外に屋根付きで洗濯物を干せるスペースがあればいい。できるコストを抑えたい方は
こういったタイプがリーズナブルです。ただし、3方向の横が空いていますので風通しが良い反面、
風の強い日は洗濯物が飛ばされる、雨風が当たってしまうなどのデメリットもあります。

設置の予算目安:10万~20万円(グレード、サイズによる)

屋根だけでなく、側面にもガラスや窓があるテラス囲い

屋根だけのタイプと違い、3方向もガラスや窓で閉じられているため、強風時の雨風があたることもなく安心して洗濯物を干しておけます。設置に伴う材料や部材も多くなるため、テラス屋根タイプと比べて、費用が高くついてしまいます。これをサンルームと呼ぶ場合もあります。

設置の予算目安:20万~50万円(グレード、サイズによる)

(3)ガーデンルームとは?

ガーデンルームは居住スペースの部屋とつながった空間を新たに作ることで、太陽光を最大限、取り込めるように設計されており、より室内に近いです。完全に覆われた作りがほとんで、天候や季節に影響されずに太陽光を取り込める部屋ともいえます。

(4)ガーデンルームの主な種類と設置費用の目安

ガーデンルームをどう使いたいかによって決まってきます。洗濯物を干す、花や観葉植物を楽しむスペースにする、ペットが過ごせるスペースにする、旦那さんの喫煙スペースにする、等々、用途に合わせて選ぶのがオススメです。

・もともとのデッキ箇所に設置するタイプ

予算目安:35万~70万円


・ハイグレードに、外の一部に居住スペースを作るタイプ

予算目安:100万~250万円

(5)デッキとは?

先のテラスの説明に書きましたが、デッキは室内スペースの延長線上にあるものです。外靴を履くことなく素足や室内スリッパなどで往来できるスペースをデッキと言います。作ったデッキスペースで何をしたいかによってベストなデッキが決まってきます。中途半端なサイズで何となく作るのだけは絶対に避けましょう。

(6)デッキの主な種類と設置費用の目安

ウッドデッキ

木材を使って作るデッキをウッドデッキといいます。
ウッドデッキは材料によって費用やメンテナンスの有無が異なります。

●天然木のウッドデッキ
木材なので加工しやすく、建物や敷地の形状に合わせて自由に加工ができます。
天然木は熱がこもりにくいので、バーベキューや焚き火など火を使った遊びなどを
したい人はオススメです。デメリットとしては経年劣化があることです。
年数によって色落ち、ささくれ、割れが発生しますのでメンテナンス、10数年ごとに
新しくする必要があります。

予算目安:10万~50万円

●人工木のウッドデッキ
木粉とプラスチックを混ぜ合わせて作られた樹脂の木です。これのメリットは、
メンテナンスが不要で腐食しない点です。価格は天然木より安価でコストを抑えたい
方にはオススメです。デメリットは樹脂でできているため、バーベキューなどには
不向きな点です。(焼けた炭などが落ちると溶けて穴が開いてしまうため)

予算目安:20万~60万円

タイルデッキ

下にタイルを敷いて地面にするのがタイルデッキです。タイルなので汚れが染み込まず、
掃除をする時は拭くだけでいいので楽です。経年劣化の心配もなくメンテナンスをする
必要もありません。デメリットとしてはウッドに比べて高価になりがちな点です。
撤去する場合の費用も高くつくことがあります。

予算目安:30万~80万円

(7)設置の際に注意したい事

建物に設置、据え付けするため建物に穴に空けた為に建物の10年保証が無くなってしまう
ケースが稀に発生しています。一部の住宅メーカーではは保証が無くなってしまう事があるので、
設置工事前に建物の施工業者に確認しておくことをオススメします。