石巻市で駐車スペースを作りたい方へ・駐車スペースの豆知識

今回の記事は、石巻市をはじめ田舎では移動手段として必須の車、この車を停めるための「駐車スペース」「駐車場」が欲しい、作りたい、という方に向けたものです。外構工事を依頼される中でも、頻度の高い工事でもあります。

ただし「駐車場」は施設や有料パーキングのイメージも強いと思いますので、あくまで一般住宅の庭や家周りに車を停めるスペースを作る前提の記事ですので、名称は「駐車スペース」とさせて頂きます。

ということで、今回は駐車スペースについて説明していきたいと思います。

【目次】
(1)駐車スペースを作る時に、はじめに考えて決めるべきこと
(2)駐車スペースの地面を何でつくるか
(3)駐車スペースにデザイン性を求める
(4)駐車スペースをつくるのにかかる費用は?
(5)駐車スペースをつくる時の注意事項

(1)駐車スペースを作る時に、はじめに考えて決めるべきこと

一番はじめに考えるべきなのが「駐車したい車の台数」と「車の車種」です。
何台分必要かでスペースの面積が異なりますし、車種によっては1台あたりのスペースも違ってきます。

スーパーなどの駐車場には、車ごとに目安の白線が引かれていますが、あれは1台あたり、横2.5メートル、縦5メートルで区切られているのが一般的です。

一般的な駐車場

ただし軽自動車であればよいですが、乗用車、ワンボックスカーなどで停めると隣の車との距離が少なく、ドアを開けて出るのも少し苦労してしまうギリギリの幅で作られていますので自宅はもっと余裕をもった広さで作りたいものです。

当社で施工する場合は最低でも、横2.8メートル、縦5.5メートル以上の広さをとって施工させていただく場合が一般的です。

以上のことから、はじめに

・駐車させたい車の台数
・駐車させたい車の車種を想定する
・1台あたりどれくらいの広さにするか決める

さらにいうと、車を降りてから玄関までの動線などまで考えた上で作れれば最高です。

(2)駐車スペースの地面を何でつくるか

一般的に駐車スペースを作る際は、コンクリートの土間打ちがほとんどです。

その他にはインターロッキングという加工石を敷き詰めて作る方もいらっしゃいます。
こちらは様々な色の石を選んで配置できるなど、デザイン性を求めたい方にはよいかもしれません。費用もコンクリートとほぼ同等で施工できます。

インターロッキング素材

最近では「ドライテック」という水が地面に浸透するタイプのコンクリート材も開発されています。普通のコンクリートよりも高価ですが、水はけを良くしたい方で予算に余裕がある方は、ぜひ検討してみてください。

ドライテック施工時

(3)駐車スペースにデザイン性を求める

駐車スペースを作る際、これはコンクリートの性質とも大きく関係しますが、「コンクリートはある一定間隔で目地を切る必要がある」ということです。

この「目地を切る」というのはあまり一般的には聞かないので説明すると、

上記の様に一定間隔でインターロッキングや砂利を敷くなどするのが一般的です。
というのも、この目地を切らないで広範囲をコンクリートだけで敷くとコンクリートが固まる際の反応によって、大きく割れてしまったり高低差にばらつきが出てしまう為です。

この目地をどのように入れるか、どのように切るか、何の素材で目地を切るかによって駐車スペースのデザインはある程度、好きなようにできます。


縦横の直線だけでなく、家の配置などに合わせて円形に目地を切ることもできます。

目地はインターロッキングを敷くことが多いですが、玉砂利を敷いたり、人工芝をひいたりと様々で、予算が少ない時はエラスタイトというゴム素材を使う事もあります。

最近はデザイン性を求める方にTOYOの「ワンユニオンペイブ ONE UNION PAVE」もオススメしています。
興味のある方は、ぜひ見てみてください。

(4)駐車スペースをつくるのにかかる費用は?

作る駐車スペースの広さ、コンクリート材の種類、目地の切り方などで変わってきますので、アレコレこだわらず、一般的な駐車スペースを作る場合の費用の目安として、

1㎡あたり約10,000円前後

となります。
ですので、1台分の駐車スペース、当社の横2.8メートル、縦5.5メートルでコンクリート打ちをした場合の費用は、2.8×5.5=15.4㎡。15.4㎡×10,000円で、154,000円かかる計算になります。
2台分であれば、その倍の308,000円で駐車スペースを作ることができます。

(5)駐車スペースをつくる時の注意事項

駐車スペースをつくる時の注意事項として、2つあります。

一つ目は、「真冬の寒い時期の施工は避ける」事です。


コンクリート打ちをした後は当然、固まるのを待つわけですが寒いと固まるのに時間がかかるだけでなく、氷点下で霜などが発生するとコンクリートと地面の間に空洞が出来てしまい強度が落ちてしまう事もあります。
どうしても冬しかできないという都合がなければ、冬の施工は避けるようにしましょう。

二つ目は、「費用をケチらない」ことです。


土間コンクリートは、地面→砕石(さいせき)→コンクリートの順で作られます。
車などの重量に耐えるために、砕石の厚さを10cm以上、コンクリートの厚さを10cm以上にして施工するのが基本となっています。

悪質に利益を増やそうとする業者の場合、出来上がったら見えないのをいいことに、この厚さを数センチ、減らして施工されてしまう場合があり、強度不足などにより、あとからヒビが入ったり割れてしまったりするケースもよく聞きます。

コンクリートで打った駐車スペースは家と同様、一度施工したらずっと使い続けるものです。
後で後悔しないためにも、計画的に予算を決めてよりよい駐車スペースを作ってください。

 

この記事が少しでも駐車スペースを作りたいあなたの参考になれば幸いです。