外構工事の種類と最低かかる費用の目安

前回の記事では、外構工事、エクステリアの違いと種類について説明しました。

では次のステップとして、「外構工事」にはどんな種類があるのか、おおよそ
どれぐらいの費用がかかるのか、一般的な例を用いて説明していきます。

【目次】
(1)外構工事の種類
(2)敷地面積や施工面積によって、どう費用が変わるのか

(1)外構工事の種類

門柱(もんちゅう)・門扉(もんぴ)工事

家や敷地の入口、門のまわりの外構工事を行う時の工事です。
門柱工事は、表札、ポスト、柱、ポール、インターホンなどを取り付けられる機能的な門柱が
人気で、石巻でも多くのお宅が新築の際に合わせて門柱工事も行っています。

価格の目安:門柱の設置:10~20万円
門扉の設置:10万円~100万円(門扉のグレードによります)

フェンス設置工事

フェンスの役割は2つあり、一つ目は「家の外周を囲い、境界をはっきりさせる」こと、二つ目は「近隣からの視線を切るための目隠し」にする事です。家のまわりに設置するものなので、外から見た際の家の顔とも言えるでしょう。
フェンスを設置する時は家の外観や風合いに合わせて材質や色などを選ぶのが一般的です。
昔は生垣やブロック塀が多かったのですが、現在の主流はアルミ材がほとんどです。

価格の目安:高さ60cm×幅2mで約2~4万円×設置したい幅

カーポート設置工事

車を雨風から守るためのカーポートは、天井の支持タイプによって大きな違いがあります。片側支持タイプ、両側支持タイプ、Y合掌タイプ、M合掌タイプ、片側上吊タイプ、後方支持タイプがあります。タイプによって柱が気にならない、車椅子の使用が可能、など様々な機能があります。設置にかかる費用は駐車台数、広さ、天井の支持タイプ、屋根材などによって費用が変わってきます。カーポート本体の代金と設置にかかる工事費とのバランスを見ながら考えると良いでしょう。

価格の目安:15万円~100万円

ウッドデッキ設置工事

ウッドデッキを作る時は、材料を「天然木」にするか「樹脂木(人口木)」にするかで大きく違います。天然木は自然の木ですので風合いや質感がありますが、白アリやカビ、風雨での腐敗などメンテナンスが必要になってきます。樹脂木(人口木)は樹脂と木粉を混ぜて作られている建材で、天然木に近い質感でありながらメンテナンスが不要であるため、樹脂木(人口木)を使ったウッドデッキ工事がほとんどです。

価格の目安:10万円~50万円(樹脂木でのウッドデッキ工事の場合)

サンルーム(ガーデンルーム)設置工事

サンルームは「サンルームタイプ」、「テラス囲いタイプ」、「ガーデンルームタイプ」の3つがあります。
サンルームの中でどのような事をしたいのかよって、どのタイプにすれば良いかを決めていくと良いでしょう。
洗濯物を干すためのスペースとして必要ならテラス囲いタイプ、子供が遊んだりペットのためのスペースを設けたいならサンルームタイプ、家の外側に室内空間が欲しい場合はガーデンルームタイプがオススメです。

テラス囲いタイプ設置の価格の目安:20万円~50万円
サンルームタイプ設置の価格の目安:50万円~150万円
ガーデンルームタイプ設置の価格の目安:150万円~300万円

(2)外構工事の費用、目安はどのように考えたらよいか

外構工事にかける費用の目安として4つの方法があります。

(1)新築の場合は建築物の約10%前後

新築で家を建てる時に一緒に外構工事を行う場合、建物全体の建設費用の10%程度にすると、家の大きさやグレードなどに応じた「家とのバランスの良い外構」になると言われています。建設費用が2,000万円の場合、200万円程度を外構工事に費用として見ておくと良いでしょう。

(2)面積から算出する(敷地面積-建物面積×2万円)

敷地面積が50坪で建物の1階面積が20坪の場合、(50坪×3.3㎡ – 20坪×3.3㎡)×2万円=198万円を外構工事の目安として考える方法もあります。

(3)リフォーム・リノベーションの場合は「解体工事」「処分料」も必要

リフォームやリノベーションの場合は、もともとあった部分を解体する費用と、解体で出た資材等の処分料が必要になってきます。規模や範囲にもよりますが、外構工事の費用の他に30万円~100万円はかかると思って計画された方が良いです。